陽風を感じて

harukaze wo kanjite - feel the sun and the wind

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Over1000kmチャレンジ(3)

2007 07/24
(火)

(2)からつづく・・・

■ 7/16(月) 3日目

2:45起床。昨日買っておいた朝食を食べ、4:10に出発。未明の長野市街を抜け、R19で松本へ向かう。

ひざはいつ痛み出してもおかしくない微妙な状態だ。ペースを8割くらいに落とし、ギアも早め早めに軽いほうに切り替える。お尻の痛みもそろそろ大変なことになってきた。

背後から朝日が差してきた。今回のOver1000kmチャレンジで初めて見る自分の影だ。最終日にしてようやく晴れたかと思ったが、その後また曇ってしまった。



スタートから約40分、道の駅・大岡村を少し過ぎたところの民家の前で休憩。ひざのストレッチ・マッサージをする。今日はとにかくひざをいたわって、できるだけゆっくり行こう。でもこの調子では予定より楽なコースへの変更は避けられそうにないな。



実家から50kmくらい走ると急に疲労感が強くなってきた。東京をスタートしてからの総走行距離は700kmを越えているが、ここからが正念場だ。600kmブルベは何度も走ったことがあるんだし、いつも以上にしっかり睡眠を取っているんだから700kmは走れて当然だ。ここから先が走れてこそ、今回の1000kmチャレンジの意味がある。

7:52、松本のサークルK・松本双葉店に到着(80.4km)。パスタ、牛乳で補給する。



高出の交差点でR20に折れる。穴山橋までは神奈川ブルベ(400km・600km)と同じコースだ。塩尻峠の上りはかなりゆっくり走ったので時間がかかり、いつも以上に長く感じた。塩尻峠を越えると上諏訪までは下り基調。

日差しが出て暑くなってきた。所持金が少なくなってしまったので、茅野を過ぎたあたりの郵便局でお金を下ろす。富士見峠へ向かって道はまた上りに。



11:14、富士見峠に到着(131.1km)。ああ、疲れたな・・・。だいぶグロッキーになってきた。靴を脱いではだしになり、ホットケーキ風のお菓子を食べながら休憩する。左ひざは常に違和感がつきまとっているが、まだ深刻な痛みは生じていない。

ここから韮崎までは下りだ。神奈川ブルベでPCとなる穴山橋のセブンイレブンを過ぎると、その先は初めて走るコース。疲労がますます濃くなり、眠気も強くなってきた。穴山橋を過ぎてじきのバス停のベンチで休憩する。



ベンチには座布団がくくりつけてあり、横になって仮眠することもできそうだったが、本格的に休憩する前にもう少し先へ進みたかったのですぐに出発する。

当初の計画では笛吹市のあたりから河口湖へ向かい、山中湖のわきを通って道志みち(R413)を走ろうと思っていたのだが、それだと遠回りになるし御坂峠の上りがかなり厳しそうだ。これ以上ひざに負担はかけられないので、このままずっとR20を走って東京へ戻ることに決めた(それでも1000kmは越えられそうだ)。もっとも、地図上ではR20が最短ルートに見えるが実際にどんな道なのかは走ったことがないのでわからない。県境を越えるのでそれなりの峠はありそうだが・・・。



R20は釜無川沿いの道になる。河川敷の広場には屋根のついたベンチのようなものがあり、あそこで昼寝したら気持ちよさそう・・・。暑さと疲労で頭がボーッとして、視界が露出オーバーのように白っぽくなってきた。どうもヤバイ状態だ。強烈な紫外線が肌をじりじりと焦がすが、あと数時間もすれば夕方になると思うと日焼け止めを塗るのが面倒だ。

東京まであと150km(後で確認したところ、韮崎駅の近くか)。



毎度のことながら、いざ休もうと思うとなかなかコンビニがない。ようやく左手の方向にセブンイレブンの看板が見えたので、R20を少し離れて甲斐双葉宇津谷店で大休止する(166.7km)。



焼肉弁当、野菜ジュース、コーラ、ガリガリ君で補給。外気が蒸し風呂のように暑い。1時間以上休憩して、再び走り出す。尻の状態もかなり悪くなっていて、サドルが石のように固く感じられる。

再びR20へ。このへんは立体交差が多く、自転車は下のわき道を通らないといけないのでそのたびに長い信号待ちに引っかかる。沿道にはぶどうや桃の直売所が立ち並び、店先で食べている人たちがいる。ああ、汁気たっぷりの桃が食いてえなあ・・・。

日が陰って涼しくなってきた。行く手には真っ黒い雲の巨大なかたまりが空を覆っている。どうやら夕立になりそうだ。

やがて長い上りが始まる。ひざに負担をかけないよう、ゆっくりゆっくり上る。途中、工事現場で止まったときにMTBの人に先を譲ってもらったが、こっちもゆっくり走っているから譲ってくれなくていいのに・・・。いつ抜き返されるかと思っていたが、別の道へ進んでしまったのか結局抜かされなかった。

16:13、新笹子トンネルの手前にある道の駅・甲斐大和に到着(200.0km)。



自販機で菓子パンとドリンクを買い、しばし休憩。笹子峠を越えれば、もう長い上りはないのだろうか?



新笹子トンネルを抜けてしばらくは下り。東京まであと99km。



大月のあたりで日が暮れ、雨が降ってきた。高架下で雨具を着ける。渋滞が始まった。そうか、R20は東京へ向かう車で渋滞しているんだな。

路側帯が狭くて思うように車を追い抜けない。大幅に走行ペースが落ちた。ときどき車が順調に流れている区間もあるのだが、すぐにまた渋滞にはまってしまう。こんなことなら予定通り河口湖方面へ向かったほうがよかったのでは・・・とも思うが、ここまで来たら進み続けるしかない。

18:20、セブンイレブン・山梨上野原店で休憩(237.5km)。グラタンコロッケパン、ワッフル、牛乳で補給。



軒下が狭いので立ったまま食事をしていると、ときどき頭の回転が止まったように一瞬くらっとする。意識ははっきりしているのだが、頭の芯のほうが疲れ切ってしまっているようだ。

雨の中を再び走り出す。渋滞を避けて歩道を走ったりしてみたが、歩道もやたらと幅が狭くてまともに走れない(あの歩道はたぶん自転車不可だったね)。

やがて上りが始まった。そうだ、大垂水峠があったんだ。さっきまでのような渋滞はなくなり、車が10台ぐらい連続して追い抜いていったかと思うとしばらく間隔があく、それを何度も繰り返す。たいていの車はスピードも落とさず、遠慮なしにすぐ脇を通り過ぎていく。

車の中から見れば「こんな雨の夜の山道を自転車で走って、酔狂な奴もいるもんだ」くらいに思っているのだろうか。こっちはどれだけ悲惨な思いで走っていることか。少しでもそれが想像できれば、あんなふうに追い抜いていくことはできないはずなのに。でも100台に1台くらい、大きく避けて徐行してくれる車もいる。そういう車のドライバーは自転車乗りなのかなあ、なんて思う。

雨は激しさを増している。上っているうちはまだいい。下りが怖い。長かった上りを終えて、いよいよ下りへ入る。晴れていれば上りの遅れを取り戻せるところなのに、雨でスピードが出せない。カーブはもちろん直線でもスピードが乗ってしまうと先のカーブが怖いので、常にブレーキのかけっぱなしだ。

車がシャーッ! シャーッ! と耳障りなノイズを立ててすぐ脇を追い抜いていく。しばらく静かになったかと思うとまた、シャーッ! シャーッ! 延々それを繰り返す。シャーッ! シャーッ! あ~もういい! やめてくれ! 頭がおかしくなりそうだ。

少し勾配がゆるやかになったところに赤いランプのついた倉庫(消防器具を置いておくところ)があったので、自転車を停めた。そのまま少し雨に打たれていたが、倉庫の横に2階へ上る屋根つきの階段があることに気づき、そこに腰掛けて雨を眺める。ひたすら雨が降り続いている。ひざは「痛み」はないが、皿の下がつかえているような違和感が常にある。これ以上走るとさらに悪化するだろう。

「絶望的な状況」という言葉が頭に浮かぶ。もうこのへんで断念したほうがいいんじゃないか。東京まであと50km。トータルの走行距離は960kmくらいか。1000kmには満たないが、これ以上走ってもいいことはない。

とはいえここではどうしようもない。ずっと雨を眺めているわけにもいかないので仕方なく走り出す。しばらく行くと京王線の高尾山口駅があった。とにかく少し休んで考えようと、駅の軒下に自転車を停めてベンチに腰掛けた。時刻は20:30。



高尾山口駅で呆然の図。こんな写真を撮ってるくらいだから、まだ多少の余裕はあるのだが・・・。雨は一向にやむ様子がない。もはやこれまでだ。これ以上走るとひざも悪くなるし、なんとかここから電車で帰ろう。Over1000kmチャレンジは終わった。

近くのコンビニでタオルやガムテープ、手提げ袋を買う。迷惑がかかるかもしれないので詳しくは書かないが、親切な方のおかげで大きなビニール袋を3枚入手。それを輪行袋の代わりにした。ホイールがちょうど入る大きさで、まるで輪行用にあつらえたようだ。




最後は絶望的な気持ちになったが、ちょうどいいところに駅がありコンビニがあり、ビニール袋も入手できたのは本当に幸運だった。そうでなければどうしようもなかった。この雨も、なんとしてもこれ以上は走らないほうがいいと教えるために神様が降らせているんじゃないだろうか。



22:20(かな?)発の京王線に乗り、笹塚駅で京王新線(新宿線)に乗り換えて都内の最寄り駅まで。雨はやんでいた。24時頃に帰宅。今日の走行距離は259.2km、Over1000kmチャレンジの総走行距離は968.4kmだった。

◇◆◇


このレポを書くために調べてみたところ、R20の大垂水峠がある相模湖~高尾山口駅の距離は12kmだった。わずか12km! たったこれだけの距離があれほど長く感じ、あそこまで絶望的な心境に追い込まれてしまうとは・・・。

今回968kmで断念してしまったことは、「そこまで走れば1000km走ったのと同じじゃん」とは思わない。1000kmを超えて自宅まで辿り着くのと、途中で断念してしまうのとではまったく違う。でもこれが本番じゃない。PBPのことを考えれば、あそこで断念するという判断はぎりぎり正しかった、と思う。

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Over1000kmチャレンジ(2)

2007 07/20
(金)

(1)からつづく・・・

■ 7/15(日) 2日目

3:30、携帯のアラームでぱっと目が覚めた。静かな環境と寝心地のいい布団のおかげで十分休息することができた。PBPでは絶対こうはいかないだろう。半分も体が休まればいいほうか。

急いで朝食を食べて出発の準備をしたが、やっぱり結構な時間がかかってしまった。できるだけ長く仮眠するためには、こういう余計な時間をいかに削るかが問題だ。

雨具を着けて4:55に出発。朝から小雨が降っている。当初の計画では今日は魚津まで往復するつもりだったが、それだとまた昨日と同じような時間帯にR18(直江津~長野)を通ることになる。雨の夜の暗い下りはもう嫌なので、予定を変更して「実家~直江津~糸魚川~白馬~松本~実家」というルートを走ることにした。走行距離はよくわからないが、大体300kmくらいにはなるだろう。



たっぷりの休息で体がフレッシュなので、妙高までの上りは難なく通過。妙高から上越までの長い下りも、勾配がそれほど急ではないせいかあまり「豪快な下り」を実感しないまま終わってしまった。

直江津でR8に折れ、7:45にローソン・上越加賀町店で最初の補給休憩(71.8km)。海沿いのコンビニでは浮き輪を売っているのが面白い。



R8の直江津から西側は、昨日走った東側(柏崎方面)と違ってほぼ平坦だ。途中からR8と並行している久比岐自転車道を走ることにした。R8もそれほど走りにくいわけではないが、車と隔離されているのはやっぱり安心感がある。このあたりで一時雨が激しくなった。



久比岐自転車道は2年前に参加したグランフォンド糸魚川のコースでもある。今年はまたグランフォンド糸魚川に参加したいなあ。いろんなブログのレポを見ても、エイドの補給食がおいしかったとかコースがよかったとか好意的な感想ばかり。一宮の1000kmブルベと日程が重なるが、今年の1000km超はPBPを走ればもういいや。苦しいよりおいしいほうがいいよね。

9:53、セブンイレブン・糸魚川駅前店に到着(111.5km)。



雨具を脱ぎ、歩道のベンチで食事をする。



一旦雨はやんだように見えたが、また少し降り出したので雨具を着けて出発。狭い街を抜けてR148に入る。数km走ると曇り空が明るくなり、台風の位置の関係なのか急に暑くなってきた。水たまりを見るとまだ小雨が降っているようだが雨具を脱ぎ、ついでにチェーンに注油する。

R148と姫川、JR大糸線が絡み合うように続く。勾配はそれほどでもない(1~2%程度か)が、白馬まで約45kmの長い上りが続く。洞門(トンネルやロックシェッド)が連続する。



途中で左ひざが痛み出した。今までのようにひざの皿の上下がときどきチクチクするのとは違う、ひと漕ぎひと漕ぎごとにひざの奥がうずくような悪い痛み方だ。これはまずい・・・さっきまで「昨日より調子がいいな」と思っていたくらいなのに。

道路わきに停まってひざをマッサージし、少し走ったところにあった道の駅・小谷でトイレがてら休憩をする。ひざを痛めるのは困るがOver1000kmを途中でやめたくもない。なんとか最後まで持ってくれないだろうか。ひざが痛むときはひざ自体の問題よりも周辺の筋肉が硬くなっていることが多いので、ひざの皿を上下にストレッチしたり、皿の周囲、太ももやふくらはぎの筋肉をマッサージする。

再び走り出す。ひざの内部の痛みはなくなったが、皿の上下がチクチクする回数は少しずつ増しているようだ。白馬直前で勾配が急になる。13:30に白馬駅に到着(176.0km)。駅前のお土産屋に寄って、実家宛てに泊めてもらうお礼としてりんごパイを発送した(形ばかりのお礼だけどね・・・)。



松本方面へ向かう。青木湖のあたりでまた雨が降り出した。ゴールデンウィークの松本合宿でも寄った、木崎湖前のヤマザキショップでおやきを食べる。



この店はおやきがおいしいし、店内に休めるテーブルもあってなんか落ち着くなあ。外はあのときと同じように雨が降り続いている。本当はここでぼんやりと1時間ぐらい景色を見ていたいところだ。

カッパを着て出発。合宿のときに気に入った道(K306)を走ろうと思っていたのだが、県道の何号だったか忘れていたためK51を進んでしまった。いつまでたっても高瀬川沿いにならないので途中で間違いに気づいたが、もうルート変更もできそうにないのでそのまま進んだ。まあ違う道を走ってみるのもいいか。

明科でR19に出た。ひざの痛みが心配だし、疲れてしまったので松本までは行かず、田沢駅で折り返すことにした(やっぱりブルベよりも単独走のほうが疲れやすい)。これだと今日の走行距離が280kmくらいにしかならないが、昨日420km以上走ったので合計700kmだ。まあいいだろう。

16:00、田沢駅に到着(208.3km)。この駅では神奈川ブルベで仮眠して何度もお世話になった。



長野方面へ少し折り返したところにあるローソン・豊科田沢北店で休憩。すでに雨はやみ、今後も降りそうにないので雨具を脱いだ。

R403と分かれる木戸の交差点を過ぎると、ようやく青空が現れた。今回のOver1000kmチャレンジで初めて見る青空だ。



R19沿いを流れる犀川は、水温が高いせいか水蒸気が発生していた。



セブンイレブン・信州新町店でガリガリ君を買い、すぐ先の公園で休憩。もうフランスにガリガリ君がないとかどうでもいいや。とにかくこのOver1000kmを成功させることを考えよう。次第に日が暮れてきた。ベンチに座っているとたちまち脚や首筋を蚊に食われてしまった。

長野市街へ入ると風が強くなった。昨日と同じ実家近くの松屋で昨日と同じ彩りキムチ豚めしを食べ、コンビニで明日の朝食やライトの電池、氷などを買って20:40に帰宅した。今日の走行距離は281.7km、昨日との合計は709.2km。ひざのアイシングなどをしたため時間がかかり、22:15に就寝。明日は早く出発しなければ・・・。

(3)につづく・・・

Over1000kmチャレンジ(1)

2007 07/17
(火)

今まで私がブルベで走ったことのある最長距離は600km。600kmしか経験のない人がいきなり1200km完走できるほどPBPは甘くないと思い、7/14~16の3連休を利用してOver1000kmにチャレンジすることにした。

ただし、本番さながらに無理をして事故にあったり故障したりしたら元も子もないので、睡眠は長野の実家でしっかり取ることにした。また、ルートも長い平坦部と大きな峠がメインで、アップダウンがひたすら続くPBPとはタイプが異なるが、じっくり検討している時間がなかったので仕方ない。あまり面白みのあるルートではないが、次のような計画を立てて独自のキューシートも作成した。


  • 1日目 … 東京~高崎~渋川~柏崎~直江津~長野市の実家(約400km)

  • 2日目 … 実家~白馬~糸魚川~魚津~直江津~実家(約330km)

  • 3日目 … 実家~松本~韮崎~河口湖・山中湖~府中~東京(約330km)


本当は、年休を1日取って1週間前に決行したかったのだが、あまり遊びのために仕事を休んでばかりいるのも気がとがめるので(こんな私でもたまには殊勝なことを考える)、3連休まで待った。万一故障した場合の回復期間を考えると、これがぎりぎりのタイミングだ。さらにこの3連休を狙いすましたように台風4号が接近中。1週間前ならたぶん一滴の雨にも降られなかったのに・・・。変な良心を起こしたせいで後悔しなければいいが。まあ予定は臨機応変でいこう。

■ 7/13(金)~14(土) 1日目

7/13(金)、17時に終了の社外セミナーから直帰して、夕食後に3時間ほど仮眠。22:10に出発した。前夜のうちに出発するのは21:30スタートのPBPの予行演習のためと、翌朝出発だと1000km走るには時間が足りそうにないので。1000kmという距離の長さをあらためて感じる。

四ツ木橋から荒川河川敷道路へ入る。都心部の混雑と信号待ちのロスを避けるため、熊谷までは荒川沿い(いわゆるサイクリングロード)を行く。台風は九州の南部あたりにいるはずだが、東京はまだ雨が降っておらず影響は特に感じられない。ゆるい追い風で順調なペース。いつもの調子で走っているつもりでも不思議と心拍数が上がらない。これからの長い行程に備えて体が本能的にセーブしているのだろうか。

大芦橋を渡り、久下橋のたもとで荒川を離れると細かい霧雨が降ってきた。R17に出て少し走ると霧雨が小雨に変わった。カッパを着ようと思って歩道に入りゆっくり走っていたところ、暗くて縦方向の段差に気づかず、タイヤをひっかけて右側に転倒してしまった。痛って・・・。太ももの右側上部をしたたか打ち付けてしまった。ひざの周囲も擦りむいてしまったようで、泥で汚れた傷口から薄く血がにじんでいる。くそっ、なんでこんなところに段差があるんだ。

カッパとシューズカバーを着けて出発。高崎までR17を走り、高崎保険福祉事務所の交差点から2006年に行われたオダックス埼玉の600kmブルベ(アタック日本海)のコースに入った。ここから三国峠越えに向かう。渋川まではゆるい上り基調が続く。

4:32、アタック日本海のPC1と同じセブンイレブン・渋川川島店で最初の補給休憩。スタートからの走行距離は143.3km、これもPBPを意識してのもの(最初のポイントのMortagne-au-Percheまで140km)。



ひざの破傷風が心配なので、消毒液を買ってスプレーしておいた。うっすらと夜が明けてきた。しとしとと小雨が降り続いている。夜間スタートの影響で眠い。



PC1、じゃなかったセブンイレブンを出てK36に入り、R353との交差点を過ぎるとすぐに上りが始まる。結構きつい上りが延々と続く。こんな坂が三国峠まで続くのだろうか? だんだん眠気が増してくる。眠い、眠い・・・。車通りがないからいいものの、何度か意識が遠のき、挙句の果てにタイヤがズルッといきそうになってはっと驚いた。でもこれで少し目が覚めたようだ。

しばらく上ると赤根峠のトンネルが現れた。



大きく下ってR17に合流。しばらく走り、橋を渡ると今度こそ三国峠の上りが始まった。最初のカーブに「1/55」の看板があり、峠まで55個のカーブすべてに同様の看板がある。九十九折りの道は赤根峠までの上りに比べるとなだらか。平地と大して変わらない心拍数で負荷をかけずに上る。

三国峠の手前は5m先も見えないほどの濃い霧に覆われていた。三国トンネルを抜けて新潟県へ入ると、霧はないがさっきまで一旦やんでいた雨がまた降り出した。峠の駐車場には数台の車が停まり、こんな天気の中でも登山姿で山へ入っていく人がいた。



越後湯沢を過ぎ、9:28にJR上越線・石打駅近くのセブンイレブン・中越塩沢南店に到着。2度目の補給休憩(223.1km)。



当初の予定ではここからR353に入るつもりだったが、出発が1時間半ほど早かったこともあり約2時間の貯金ができている。せっかくなので少し遠回りすることにした。といってもどのルートがいいのかよくわからないので、R17をこのまま進み魚沼~小千谷を経由して柏崎へ出ることにする。雨は上がり、雨具を脱いで出発。

小千谷市を通る。山古志村の方向を示す案内標識もあり、3年前の新潟県中越地震でよく聞いた地名はこのあたりだったのかと思う(まさか2日後にまた大きな地震があろうとは・・・このときは知る由もなかった)。

柏崎へ向かうには小千谷でR291に入らなければいけないのだが、案内標識がなく迷ってしまった。コンビニで地図を立ち読みして調べ、R117からR291に入ろうとするのだがその道がない。そうこうしているうちに急に疲労を感じて、セブンイレブン・小千谷城内1丁目店でガリガリ君を買ってしまった。ああ、PBPにはガリガリ君なんてねえぞ・・・。

やっぱりさっきの道で正しいはずなのでもう一度行ってみると、実はお祭りのためR291の入り口が車両通行止め(自転車も)になっていたのだった。屋台の準備が進み、関係者のマイクの声が聞こえる信号一区間分を自転車を押して歩き、ようやくR291に入ることができた。

R291~R252と進み、14:21に柏崎駅に到着。



R8で直江津へ向かう。海岸沿いの道なので平坦かと思いきや、山が海まで迫っているのでゆるやかなアップダウンがずっと続く。ひとつひとつの坂はもっと長いだろうが、PBPもこんな感じではないだろうか? 小千谷のコンビニで中途半端な休憩をしてしまったので、次の休憩は直江津まで走ってからにしようと思うのだが、距離が伸びてどうにも疲れてきた。途中でまた雨が降り出し、雨具を着ける。

疲れてはいるがせっかくなので港に寄っていこうと思い、R8を少し外れて16:19、直江津港に到着(359.6km)。



客船でも見られるかと思ったが、港には船も人影もなく寒々とした風景。明るい電気のともった屋内の待合所には革張りのベンチがあり休憩するにはよさそうだったが、どうせ休憩するならR18に入ってから・・・と休まず出発する。

ところがR18に入るとなかなかコンビニがない。巨大なショッピングセンターがあったが道路の反対側。R18のこのへんは高速道路のような作りなので反対側へ行くのも一苦労だし、店に入るまでに時間がかかりそうなので、たぶんあと少しすればコンビニがあるだろう・・・と先へ進む。

やがて脚がしびれてきて、ハンガーノック寸前になってしまった。道端に停まり、持参したピーナッツのお菓子を食べてなんとかしのぐ。台風の影響なのか、向かい風気味の強い横風が吹いてきた。結局、直江津から5km走った交差点の反対側のセブンイレブン・上越小安店でようやく休憩することができた。

風雨を避けるため、店の横の小さなスペースにちぢこまって食事をする。動いていると大丈夫だが、じっとしていると湿った体が冷えて寒い。こういうときにミニストップのようなイートインのある店だといいのに。ミニストップはブルベライダーの味方だ(ちなみに今調べてみたが、ミニストップは新潟・長野には出店していないようだ)。うっかり離したコンビニ袋が強い風で飛ばされ、あわてて追いかけた。

直江津から15kmほど走ると、長野県境に向かって25kmほどの長い上りが始まる。ほぼ直線状で平均勾配は2~3%。PBPのCarhaix~Brest間はこんな感じだろうか? 低い心拍数で淡々と上っていく。

妙高を過ぎて長野県へ入ると下りに。体が冷えてかなり寒い。街灯が少なくて道が見えない。対向車が来ると眼鏡についた水滴が乱反射して、完全に視界ゼロの状態に。

今まであまり考えていなかったが、もしPBPで雨が降ったら悲惨なことになりそうだ。夜には一桁まで下がるという気温で濡れた体は凍りつき、真っ暗な道は雨でますます視界が悪くなりコースを見失う。慣れているヨーロッパの人たちはどうか知らないが、日本人の完走率は激減するのではないだろうか。そういう対策も、しっかり考えていくべきなのだろう。

ようやく酒屋の明かりが見えたので、暖かい飲み物でも買おうと寄る。外の自販機には冷たいドリンクしかなかったので店内に入ると、なんと冷房が効いている。さっ寒い・・・。ホットコーヒーを買って逃げ出してきた。できればPBPに備えてコーヒーは控えておきたかったのだが(カフェインに慣れてしまうので)、暖かいのがそれしかなかったから仕方ない。

実家の近くのコンビニで明日の朝食を買い、松屋で夕食(彩りキムチ豚めし)を食べて21:30に帰宅した。今日の走行距離は427.5km。一刻も早く寝たいので、親との会話もろくにせず急いで自転車を拭き、濡れた服を干してシャワーを使う。それでも寝るまでに1時間半もかかってしまった。23:00に就寝。体が興奮状態で1時間以上寝付けなかったが、やがて眠りに落ちた。

(2)につづく・・・

荒川~利根川~江戸川

2007 07/08
(日)

昨日は荒川河川敷を熊谷まで走ることにした。同じ道を往復してもつまらないので、帰りは利根川CRを経由して江戸川CRで帰ってくる計画。それでも荒川を往復した場合とほとんど距離は変わらないだろう(・・・と思っていたんだけど、実は大きな勘違いだった)。

7時半に出発し、R6を通って四ツ木橋で荒川河川敷に入る。曇り空で気温が低く(20度台前半~半ばくらいか)、風が肌寒く感じるほどだ。スカッとしない天気だが自転車にとっては走りやすい。東よりの風が吹いていてずっと追い風。どんどん距離がはかどる。

羽根倉橋から治水橋へ向かう右岸の道は相変わらず通行止めなので、左岸に渡る。左岸も一部工事中のところがあり、ちょこっと一般道へ迂回。上江橋で再び右岸へ。

連なるアーチがきれいな荒川水管橋。荒川はホームコースとしてもう数えきれないほど走っているが、ここまで来るのはこれが2回目だ。



まるで月面基地のような玉作水門。



しかし右岸を玉作水門まで来てしまうと来すぎのようで、その先は砂利道になってしまった。大芦橋まで戻り左岸へ。しばらくは舗装路だったが、次の久下橋の手前からまた砂利道に。仕方がないので並行する一般道を走る。たしか以前来たときは、荒川大橋まで堤防上を行けたような気がするんだけど・・・?

熊谷まで約80km。そこからR17~R407を経由して利根川(刀水橋)に出た。熊谷~刀水橋間は約11km。

利根川右岸のCRを下流へ向かう。ここからは当然向かい風。利根川は河川敷がとても広く、開放感がある。刀水橋~武蔵大橋の区間は一部荒れているところがあり、舗装の継ぎ目から雑草がボウボウと生えていた。あまり通る人がいないのか、それとも雑草がたくましすぎるのか?



刀水橋から江戸川(関宿城)までは大体25kmくらいだろうと見当をつけていたのだが、25kmを過ぎてもまだまだ先は長いようだ。こんなに遠かったっけ・・・。写真を撮るために何度か自転車を降りたものの、基本的に休憩なしで100km以上走っている。いい加減疲れてきた。

埼玉大橋で左岸へ。渡良瀬川を大きく迂回して渡り、利根川橋のたもとの看板でようやくあと橋2つ、約10kmで関宿城に着くことがわかった。あと少し、あと少しとがんばって走り、ようやく天守閣が見えてきたときには砂漠のオアシスのように思えた(笑)。

結局、刀水橋から約55km走り、13:50に関宿城近くの「道の駅さかい」に到着した。ここで昼飯にする。



食堂の「冷水」がうまい!! ・・・って以前の「江戸川~利根川周遊」のときと同じパターンだな(笑)。でもここの冷水はたっぷりの氷で冷やしてあって本当にうまい。料理は冷やし中華を注文。ちょっと量が少ないような気がしたが、まあこんなものかな。味も普通か。



そして関宿城へ。



ここでも休憩し、アイスを食べてから江戸川CRへ。関宿城から自宅までは約60km。今日は160km程度走ればいいやと思っていたのに、計200km超のコースになってしまった。こんなつもりじゃなかったのに・・・やっぱりちゃんと調べてこないとダメだな。でもまあいいトレーニングになったし、けがの功名といったところか。

江戸川CRでも東よりの風が吹いていて、若干の向かい風。途中の柴又公園で一度休憩し、自販機で買ったサイダーを飲む。ポニーランドのところでCRを出て、R14を通って帰宅した。葛西臨海公園まで行って荒川を四ツ木橋まで戻ればホントの1周になるんだけど、その時間と元気はなかった(笑)。

結局今日は218kmも走ってしまった。ひたすら真っ平らのコースだったけど、さすがに疲れたなあ~。あとは途中で何度か、ひざに痛みがあったのが気がかりだ。PBPを控えたこの時期にひざを痛めるわけには絶対にいかないぞ。

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