陽風を感じて

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グランフォンド糸魚川(当日)

2005 10/03
(月)

■ 10月2日(日)

前日編 から続く)

夜中、目が覚めると窓をたたく雨の音がしていた。眠りが浅いのか、いろんな夢を見た。
5:00に起床し、サンドイッチを食べる。明るくなってきたので窓を開けると結構雨が降っている。イベントはどうなるんだろう。中止はなくても全員80kmコースに変更かも・・・などと考える。ジャージの上にウインドブレーカーを着て、靴の上から出発前日に買ったレインシューズカバーを履いて6:30に雨の中を出発した。

スタート会場のマリンドリーム能生まで約17km。もっと近くに宿を取ればよかったのだが、能生にはビジネスホテルがなさそうなのと、主催者側に旅館の斡旋を頼むのもちょっと面倒な感じがしたので糸魚川にしてしまった。まあウォーミングアップと考えればいいか。



会場に着いて受付を済ますと、まもなく開会式が始まった。関係者の挨拶によると今日は400名近い参加者がいて、その98%は地元以外の人だそうだ(もっとも、開会式に参加しているのはほとんど関係者ばかりという感じだったが)。この頃には雨が上がり、「今日は絶対に晴れます!」と挨拶する人も。アテにはならないが本当に降らないでほしい。雨によるコースの変更はないようだ。



出走したことの確認のため、名簿にサインをする。今日は私のSIRRUS A1もスタンドを外してあるので、降車時は地面に横たえるのがなんか本格的っぽくていい。参加している自転車はやはりロードバイクが一番多いが、MTBや20インチくらい(?)の小径車もある。



8:00になり、10名くらいずつのグループで1分おきにスタート。私は3~4番目のグループでスタートした。最初しばらくの間はスタッフが先導し、ゆっくりしたスピードで進む。

スタートして2kmも行かないうちに、後輪にガタガタと異変が・・・!?

 パンクだ!

 冗・談・ダ・ロ!?

今まで3,000km近く走って一度もパンクしたことがなかったのに、よりによって何で今日パンクするんだよ!! ふざけんな~!!



あれこれ考える間もなく、とにかく自転車をひっくり返して修理を始める。後からスタートしたグループがどんどん追い越していく。「大丈夫ですか~?」と声をかけてくれる人に「大丈夫で~す」と答えるが、パンクした時点で大丈夫じゃありません(泣)。

古いチューブを取り出してタイヤの内側を確認すると、長さ9mmほどもある石のかけらがぶっすりと突き刺さっていた(写真は後日撮ったもの)。朝、マリンドリーム能生へ来るまでに国道の路肩を走ったときに刺さったのだろうか。出走前にちゃんと確認していれば気づいたのかも・・・しくじった。


新しいチューブに交換して携帯ポンプでシュコシュコと空気を入れるが、ポンプの押さえ方が足りなかったのかバルブの先端が曲がってしまい、最後にはポッキリ折れてしまった。それでも何とか空気は一杯に入ったが、先端が折れていても空気は漏れないだろうか? またパンクしないだろうか? もう換えのチューブはないし、これが駄目になったらお終いだ。

走り出してから何度もタイヤを確かめる。今のところ空気は抜けていないようだ。しばらく行くと前のグループに追いついた。だいぶゆっくり走っているようで助かった。





海岸沿いの久比岐自転車道から右に折れると、名立川沿いのごくゆるやかな上りの道になる。前方に見える山並みが山岳コースの始まりを予感させる。



そしていよいよ、峠道が始まった。

いくつも峠を越えたので、最初の上りのことはよく覚えていない。糸魚川市の境で上りが終わり(写真を見るとだいぶ雨が降っているようだ)、そこから少し先に1つ目のエイドステーションがあった。





ミネラルウォーターやスポーツドリンク、食べ物はおむすび、いなりずし、バナナ、草餅が用意されている。竹の葉にくるまれた甘い草餅をひとついただいた。後輪を確かめると大丈夫、空気は抜けていないようだ。

5分ほどの休憩で出発し、峠を下る。雨は強くなったり弱くなったりを繰り返し、時折スコールのように激しくなる。顔や体に当たる雨は不思議と気にならないが、下りではいつスリップするんじゃないかと非常に神経を使う。口に垂れてくる雨がしょっぱい。こんな日でも汗をかくんだなあ。



いつの間にかリアブレーキレバーの遊びがかなり大きくなっている。ものすごい勢いでブレーキシューが減っているようだ。これからまだいくつも下りを走らなければならないのに、最後まで持ってくれるだろうか。




雨の中ではカメラを取り出すのもままならず、メモも取れない。記憶がだいぶあやふやになってしまったので、覚えていないところは全部省略してしまおう。ということでいきなり2つ目のエイドステーションに到着。



ハンガーノックというやつにはなりたくないので、いなりずしやバナナをしっかり食べる。それでもちゃんと昼食を食べるのに比べれば少ないが・・・。

エイドステーションを過ぎるとすぐにまた上りが始まる。しばらくアップダウンを繰り返した後の長い上りがかなり辛かった。コーナーはできるだけアウトコースを走り、時にはハンドルに胸がつくほど覆いかぶさって力を入れる。ロードバイクはフロントダブルの一番軽いギアでもこらえきれない人もいれば、ガシガシとダンシングで上っていく人もいる。
SIRRUS A1の、MTBなどに比べれば軽い車体とフロントトリプルのギアは上りでは結構有利なようで、遅い人を追い抜き、早い人に追い抜かれ、私は中くらいのスピードだ。

峠を上りきったと思われるところでT字路が現れた。今回のイベントは基本的にすべての曲がり角に方向指示板が張ってあり、要所要所にスタッフが立っているのだが、ここにはそういうものは見当たらない。左に曲がるとさらに上りが続き、直進すると下りだ。
直進する道で立ちションしている人がいたので、そちらへ進むことにした。もう上りは嫌だという気持ちもあった。

長い下りを走り、もうそろそろ次の方向指示板かスタッフが現れてもいい頃だ・・・と思ってもまったく現れない。もしかしてさっきのT字路は左だったのだろうか? 立ちションしている人もあえてコースから外れてしていたのかもしれない。これだけ下ってしまうともう戻るのは体力的に不可能だ。「コースミスでリタイア」という文字が頭に浮かぶ。
雨に濡れて互いに張り付いてしまったコース図をペリリとはがして確認していると、1台の自転車が通り過ぎていった。それでもまだ不安が消えない。あの人も間違えているのかもしれないから。

とにかくもう戻れないので先に進むことにした。するとすぐに方向指示板が現れた(得てしてそういうもんだ)。何はともあれほっとした(後でコース図を確認すると、「E」の地点で左か直進か迷ったようだ)。田んぼの中のゆるやかな下りを快調に走ると、3つ目のエイドステーションに到着した。



エイドステーションのたびに人が少なくなっていく。上りでのタイム差が大きいのが一番の理由だろう。スタッフにこの先のコースを聞いている人がいたので、便乗して一緒に話を聞く。残る峠はあとひとつだが、標高差が400mありかなりきつそうだ。

長いスノーシェッドが続く国道148号線をしばらく走り、川沿いの道を右に折れると最後の上りが始まった。この取り付きがふざけるな!と怒りたくなるほどの急坂だった(後で距離表を確認すると15%とある)。まさに激坂、戦意を喪失させるには十分すぎるほど十分だ。

何とか激坂を乗り越えても、ひたすら急な上りが続く。もはや太ももの筋肉がパンパンで悲鳴を上げている。休みたい! 休んでしまおうか!? でも休むと走り出すのがさらに辛くなるのがわかっているので、苦しみながら漕ぎ続ける。ただただ上る。一度ダンシングをしてみたが脚への負担が大きすぎるので、ひたすらシッティングで漕ぎ続けた。

拷問のような坂を上りきり、ようやく峠に辿り着いた。気分的には「キミ、よくやったよ! がんばったな!」と感動で迎えてほしいところだが、スタッフの方が「この先は下りだから~」と説明してくれるだけだ。あごを出したまま「はい、はい」と返事をする。結局、すべての上りで一度も足を着かなかったぞ。オレなりにがんばった。

そこからの下りはシューが減りすぎたリアブレーキをかけるとザリザリと嫌な音がするようになってしまったので、ほとんどフロントブレーキだけを使う。スリップが怖くて腕の筋肉が緊張し、上りとは違った意味できつい。せっかくのダウンヒルを楽しむ余裕はまったくないが、それでも遠く眼下に街並みが見えてくるとほっとした。あれは糸魚川のあたりだろうか。



やがて街中に入り、4つ目(最後)のエイドステーションに到着。



ゴールまであと約20kmだ。すべての峠を走り終え、街中に入ってきた安心感もあって嬉しさがこみ上げてくる。しばらく走ると後ろから追いついてきたロードバイクの人に話しかけられる。それからは一緒に久比岐自転車道を走った。
西からの追い風もあり快調なペースで進む。上りと平地とでは使う筋肉が違うようで、あれだけ上りで苦しんだ後でも結構脚が回る。一時やんでいた雨がまた激しくなってきた。



15:25、ついにゴールのマリンドリーム能生に到着! 走行距離は119kmだった。なにか「ゴール」と書かれたゲートでもあるのかと思ったが、何にもなかった(35kmの東京シティサイクリングのゴールのほうがよっぽど豪華だったぞ)。まあ感動は与えられるものではなく、自分の心の中にあるということかな? でももうちょっと演出があってもいいような気も・・・。


■ グランフォンド糸魚川の走行データ:
  • 走行時間: 6時間10分
  • 走行時間(休憩含む): 7時間25分
  • 走行距離: 119.1km
  • 平均速度: 19.3km/h




参加賞のカニを引き換えた後(宅配便で実家へ送ることにした)、16時からホールで閉会式が始まった。出席している人たちはみんな着替えを持ってきたようで、濡れて泥だらけの格好のままなのは私だけだ。お米やメロンなどたくさんの賞品が当たる抽選も行われたが、当たる様子がないし当たっても持ち帰る方法がないので途中で退席した。

そこからまた17kmかけて糸魚川のホテルへ戻る。結局今日はセンチュリーライド並みの距離を走ってしまったな~。1日当たりでは今までの最長記録だ。

■ 10/2の走行データ(全行程):
  • 走行時間: 7時間49分
  • 走行距離: 153.1km
  • 平均速度: 19.6km/h

ホテルへ帰り、大浴場で汗と泥を流した後はレストランで生ビールと石狩鍋、まぐろの刺身。グランフォンド糸魚川へ向けてトレーニングを始めてから減量のため禁酒もしていたので、生ビールがめちゃめちゃ腹にしみた。クーッ!

1日中あいにくの雨だったが、参加してよかった。グランフォンド糸魚川の記念すべき第1回目のメンバーになれたことも嬉しい。
ごく一部の国道と市街地を除いてほとんど車や信号に邪魔されることもなく、コース選定もよかった。新潟の山々を駆け巡る、“グランフォンド”にふさわしいコースを体験できたのではないかと思う。
まだ次のことは何も考えられないが・・・どうだろう、またこういうイベントに参加したくなるだろうか? たとえそうでなくても、今回の経験はツーリングにも大いに生かせると思う。いきなりパンクしたときはどうなることかと思ったが、SIRRUSくんもよく走ったなあ。

最後にスタッフの方々、参加者の皆さん、お疲れ様でした!

コメント

はじめまして、
グランフォド糸魚川の方、お疲れ様でした。
あいにくの雨でしたが、とても楽しそう(辛そう)なのが伝わってきました。
写真をたくさん載せてらっしゃるのでどんな感じのレースだったのだかすごくよくわかり、
なんだか自分が走っているような感覚に
最後の15%もある坂の部分を読んでいるときには、
思わず足に力が入ってしまいました(笑)
ゆっくり体を休めてくださいね。

by: road fun * 2005/10/03 13:38 * URL編集

無事のご帰還祝着でございます。ゆっくりお休みください。

by: 8gatake * 2005/10/03 14:26 * URL編集

のむさん、お疲れ様でした。無事完走!おめでとうございます。
私も早く100km以上の長距離を走ってみたいです。
どこまで自分の足で走れるのか不安半分、期待半分です。

by: ひろし * 2005/10/03 15:03 * URL [編集

完走おめでとうございます!
私も少しづつ走行距離を伸ばしていって、
いつの日にか、のむさんのようにこうしたイベントに参加できるようになりたいです。

by: 善蔵 * 2005/10/03 15:11 * URL [編集

お疲れ様でした~!&完走おめでとうございます~!
ちゃんと念を送ったんですけどねぇ・・・雨でしたか。すいません(^^;
早々のパンクは災難でしたが、雨走行で怪我無く走れた様でよかったです。
写真は例の自転車三脚使用ですか?
参加選手でここまで写真を収めるところがさすがっす♪
最近、のむさんを始め、様々な人に影響をうけて色々なものを物色してます。
ブログのネタがなくなってしまうので何を買ったかはあえて書きませんが(笑)、
たまには下町を出て郊外を走ろうかと・・・
糸魚川、いい所ですよね。大会に出たり、峠を攻めたりすることは無い(断言)ですが走りに行きたいっす。

by: しろ * 2005/10/04 01:30 * URL編集

おつかれさまでした~
雨は残念でしたね
こんな時にタイヤパンク・・・・ついてないですね・・・
携帯ポンプだけでなくボンベがあると楽ちんなんですよね
是非購入してレポートを!!!(笑)
ちょうど私も買いたいなって思っているんですよ(それほど高いモノじゃないようだし)
ではでは。

by: koro * 2005/10/04 12:23 * URL編集

こんにちは。コメントありがとうございます!
▼road funさん
はじめまして~。最後の坂は思い出しただけでも力が入ります(笑)。
15%もあったのは最初のほうだけだと思いますが、そこでほとんど体力を使い果たしました。後は精神力のみ?ですね~。
▼8gatakeさん
ありがとうございます。終わってからはたっぷり休んでます~。
それまでの反動で飲み食いしすぎて、太らないか心配です。
▼ひろしさん
私みたいに1ヶ月の付け焼刃でも何とかなりましたから、大丈夫ですよ~。
個人的な感想では、ただ平坦な道を走るより多少アップダウンがあったほうが疲れないような気がします。ずっと同じ姿勢だと辛いですよね~。
▼善蔵さん
距離も上りも段階をふんで増やしていくといいみたいですね。
その点、私は不思議とうまい具合にレベルアップできているようです~。
▼しろさん
念、通じませんでしたね~。
前日も翌日も降らなかったのに、当日だけはざんざか降りました。
まさか逆の念を・・・(笑)。
写真は・・・大きな声では言えませんが、走りながら手持ちで撮りました(^_^;)。
▼koroさん
ボンベというとCO2とかそういうやつですね。
次は持っていってみるかな・・・でも「本番」でパンクはもうご免です(笑)。
今回の経験で、本当にパンク対策の必要性を感じました。
修理できなければそこですべてお終いですからね~。

by: のむ * 2005/10/04 14:56 * URL編集

遅ればせながら、お疲れ様でしたー!
引越しの関係でやっと回線がつながりました螂蛛B
読ませてもらいましたけど、のっけからパンクトラブルで
笑ってしまった。(すいません)
しかし無事に完走できてなによりです。
自分の最長距離は1日に70km程度なので、100km超行ける
ようにがんばろう!

by: kaz * 2005/10/05 12:20 * URL [編集

kazさん、こんにちは。
パンクは本当に笑うしかないというか。
内心「早速Blogのネタができた!」と思いましたよ(笑)。
70km走れば100kmもすぐですよ~。マイペースで楽しみましょう!

by: のむ * 2005/10/05 15:25 * URL編集

スタート直後のパンクとは・・・泣きたくなりますね。
兎にも角にも、少々遅いですが改めましてお疲れ様そして完走おめでとうございます。

by: teri * 2005/10/08 22:51 * URL [編集

teriさん、こんにちは。
よもやいきなりパンクするとは思いませんでした(~_~;)。
パンクは初体験だったんですが、タイヤを28Cから25Cに交換したときに一度でもチューブ交換を経験しておいてよかったです。
でなければかなりアセったと思いますね~。

by: のむ * 2005/10/09 10:34 * URL編集

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