BRM325伊豆300kmブルベを完走した! ただし「無事に」とは言いがたく・・・右膝をかなり痛めてしまった。


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スタート~PC1本厚木駅近くのビジネスホテルに前泊し、朝3:50に起床。近くの松屋で朝食を食べる。前回(BRM304伊豆200)の帰りに見つけた道を通って、今度は迷わずに5:30にスタート地点の厚木健康センターに着いた。
出走申告、ブルベカードに記入をした後、簡単なブリーフィング。

ざっと見たところ30人あまりの参加者がいるようだ。6時の出走に間に合わない人もいるようなので、それも合わせると40人程度か。伊豆200のときよりは少ないようだ。
ブリーフィング後に車検を行い、順次出走。私はトイレに寄って出てきてみると、半分くらいの人が出走した後だった。5:58に1人でスタート。すぐに後発のグループと一緒になり、先頭を引く形になった。
追い風が吹いていて、軽く漕いでも30km/hほどのスピードが出る。体力を温存してペースも十分な有難い状況だ。後ろにいるグループはゆっくり行く計画らしく、私を追い抜く人はいない。そのまま先頭を走って12km先の高浜台交差点へ。ここで直接右折する人と二段階右折する人に別れ、信号を渡ったところで先頭から4番目になった。
前にいる3人のうち1人は同じグループに属していないようで、少し速めのペースで先行していった。残りの2人にしばらくついていくが、私ももう少し速いペースで走りたかったので追い抜く。信号でちぎれ、やがて1人になった。
そこから先はずっと一人旅。実はブリーフィングのとき、前回同じペースで走らせていただいたmiyataさん(仮称)の姿があったのだが、どうやら先に出発してしまったようだ。それとも後ろのグループにいたのだろうか?
小田原を過ぎた早川口交差点で、サイコンとキューシートの距離に食い違いが出る。2~3kmほどキューシートの距離が間違っている(多すぎる)ようだ。おかげでこの先、積算距離をそのまま使うことができなくなってしまった。
真鶴道路の料金所では、今度は財布をなくさないように気をつけて通行料20円を払う。硬貨を扱うのにグローブを着け外ししないといけないのでちょっと時間がかかるのだが、後ろの車が「早くしろ」とばかりに何度もエンジンをふかしてくる。まったく、たかだか数十秒をどうして落ち着いて待てないんだろう。こういうのがいるから慌てて財布を落としてしまうんだよなあ。
道中のあちこちに桜が咲いている。すでに河津桜は散ってしまい、今咲いているのは普通の桜だろうか。ただ、どうしても先を急ぐ気持ちがあって写真を撮っている余裕がない。
今回のコースでは各PC間の距離が60km前後と少し長めだ(折り返し地点のPC3のみ例外)。途中で休憩を入れるかちょっと迷うところだが、そのまま走り続けて8:45にPC1のセブンイレブン熱海網代店に到着した。おにぎり1個とオレンジジュースで補給する。

前回の伊豆200ではPCのたびに何台もの自転車が停まっていたが、今回はうまい具合にばらけてしまったのかとても少ない。ここでも私の前にいた人が1台、後から着いた人が1~2台程度だった。
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PC1~PC2~PC310分ほどの休憩で出発。このあたりから強い風を感じるようになる。方向が定まらずときどき向かい風になるが、基本的には追い風のようだ。また、右膝の裏側(以前ラッキィ池田が“うらこぞう”と呼んだところ。って知らんか。笑)が少し痛くなってきた。今まで痛くなったことのないところなので、ちょっと気がかりだ。
一人旅のまま黙々と走る。前回の折り返し地点のファミマ伊豆熱川店を過ぎ、稲取を過ぎてアップダウンの繰り返すエリアへ。途中でようやく景色の写真を撮る(白浜・下田方面を望む)。

これが景色を撮った最初で最後の写真となった(^_^;)。
11:15、PC2のローソン下田駅前店に到着。おにぎり1個とグレープフルーツジュースで補給する。ここで少し前に追い抜いた人と一緒になるが、トイレに寄っていくとのことなのでまた1人で出発する。
PC3までは約17kmの短い区間。しばらくは平地だが、右膝の痛みが少しずつ増してきてペースが上がらない。やがて婆娑羅峠への上りに入る。ここで初めて折り返してきた人とすれ違う。そして相次いで数人のグループが下りてきた。手を上げたり声をかけたりして挨拶する。私の前を走っているのは10人くらいのようだ。
2/19の試走時にきつく感じた坂がいつ現れるか・・・と思っているうちに、あれ~っ、大した苦労のないまま峠に着いてしまった。これは奥武蔵で10~15%の坂を何度も走っておいたおかげだなあ。峠のトンネルを抜けて少し下った道路わきに、折り返し地点のPC3があった。

この地点でサイコンの距離計は約144km。早川口の交差点でキューシートの距離が大きく違っていたほか、それ以外でも少しずつ食い違いがあり、やはり150kmには達していないようだ。
ブルベカードに時間を記入してもらい、ついでに写真も撮ってもらう。

この画像ではわかりにくいけど、かなり「ちかびれた~」って顔をしています(笑)。
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PC3~PC4~PC5PC3は休むようなところでもないのですぐに出発し、12:50にPC4のローソン下田駅前店へ(PC2と同じ場所)。スタートからしばらく一緒に走っていたグループの人たちが到着して賑わっていた。

ここでお昼にすることにして、和風パスタを食べてオレンジジュースを飲む。顆粒のアミノバイタルを飲み、ボトルのCCDドリンクを作る。脚をストレッチしてみると右膝よりも左脚の外側の筋肉が痛い。でも走っていると痛むのは右膝だ。
少し長めに休憩し、13:15に出発する。右膝の痛みが膝の裏側から膝の周囲全体にまで広がってきた。このまま走り続けると確実に後に残りそうだが、もちろんリタイアはあり得ない。なぜか上り坂ではあまり痛みがなく、平地や下り坂のペダリングのほうが辛い。平地は漕がないわけにいかないが、下りではスピードに乗ったら脚を止めたままにした。伊豆200の折り返し地点のファミマ伊豆熱川店を過ぎ、残りあと100km。
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PC5~フィニッシュ15:44、PC5のファミマ宇佐美海岸店に到着。体力的にはまだ余裕がありそうだが、とにかく脚の痛みでグロッキーな状態。ここまで口を開け顔をゆがめたままで走り続けてきた。冷たいものが食べたくなり、アイス(クレープ屋さん)と牛乳で補給。
残りはおよそ75km。中間の30~40km地点で休憩するつもりで出発する。脚の痛み以外は特に考えることもなく、上りをじわじわと越え、下りはほとんど漕がず、ただ先へと進む。4つの上り区間を過ぎて早川口交差点でR1へ。ようやく平坦区間を残すのみとなった。
このへんで休憩を・・・と思って時計を見ると、19時ゴールが不可能ではない時刻だ。普通に走ればおそらく無理だが、がんばってペースを上げればもしかすると間に合うかもしれない微妙なライン。ここで欲を出してしまい、休憩せずにそのまま走り続けることにした。
脚は一度巡航速度に乗ってしまえばそれほど痛くはない。ただ、ここからは信号の多い区間だ。ストップした後の漕ぎ出しは辛いが、でも信号が赤になると休めるのでほっとする。でも信号で停まるたびに残り時間が減っていく。信号のたびに時計を見て必要な速度を計算する。
高浜台の交差点でR134からR129へ。いよいよ残りあと12kmだ。小雨が少し降り出した。追い風に乗ってそれなりのペースで進むが、頻繁に信号に引っかかる。計算してみると19時ゴールには平均速度28~30km/hが必要。さすがに無理か・・・でも最後まであきらめずに走ろう。
結局、残り数kmを残して19時になってしまった。19:13、厚木健康センターにゴール! スタートからの時間は13時間15分。15時間くらいを見込んでいたので思いがけない数字だ。伊豆200のとき(9時間47分)よりも速いペースだった。脚の痛みさえなければ13時間を切れたかも・・・と思うが、それも含めて今回の結果といえるだろう。
なお、走行距離はPolarが288.3km、CATEYEが289.8kmで、いずれにしても300kmには達しなかった。
◆さすがに自宅まで自走で帰ることはできず、本厚木駅から御茶ノ水駅まで輪行。少し時間を置いたことで脚の痛みがさらにひどくなり、階段を上るのも両足で1段ずつ、御茶ノ水駅から自宅までも前に進むのがやっとという有様だった。22時頃に帰宅。
■ 走行データ:
- 走行時間: 11時間30分(休憩を含むと13時間15分)
- 走行距離: 288.3km
- 平均速度: 25.0km/h(休憩を含むと21.8km)
- 平均ケイデンス: 90rpm
- 平均心拍数: 144bpm
3月26日追記:翌日・・・まともに歩けない。椅子から立ち上がるのも一苦労、近所のクリーニング屋へ行くだけでも右脚を引きずらないと歩けない状態だ。早く治ってくれるといいのだが・・・。