陽風を感じて

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Over1000kmチャレンジ(1)

2007 07/17
(火)

今まで私がブルベで走ったことのある最長距離は600km。600kmしか経験のない人がいきなり1200km完走できるほどPBPは甘くないと思い、7/14~16の3連休を利用してOver1000kmにチャレンジすることにした。

ただし、本番さながらに無理をして事故にあったり故障したりしたら元も子もないので、睡眠は長野の実家でしっかり取ることにした。また、ルートも長い平坦部と大きな峠がメインで、アップダウンがひたすら続くPBPとはタイプが異なるが、じっくり検討している時間がなかったので仕方ない。あまり面白みのあるルートではないが、次のような計画を立てて独自のキューシートも作成した。


  • 1日目 … 東京~高崎~渋川~柏崎~直江津~長野市の実家(約400km)

  • 2日目 … 実家~白馬~糸魚川~魚津~直江津~実家(約330km)

  • 3日目 … 実家~松本~韮崎~河口湖・山中湖~府中~東京(約330km)


本当は、年休を1日取って1週間前に決行したかったのだが、あまり遊びのために仕事を休んでばかりいるのも気がとがめるので(こんな私でもたまには殊勝なことを考える)、3連休まで待った。万一故障した場合の回復期間を考えると、これがぎりぎりのタイミングだ。さらにこの3連休を狙いすましたように台風4号が接近中。1週間前ならたぶん一滴の雨にも降られなかったのに・・・。変な良心を起こしたせいで後悔しなければいいが。まあ予定は臨機応変でいこう。

■ 7/13(金)~14(土) 1日目

7/13(金)、17時に終了の社外セミナーから直帰して、夕食後に3時間ほど仮眠。22:10に出発した。前夜のうちに出発するのは21:30スタートのPBPの予行演習のためと、翌朝出発だと1000km走るには時間が足りそうにないので。1000kmという距離の長さをあらためて感じる。

四ツ木橋から荒川河川敷道路へ入る。都心部の混雑と信号待ちのロスを避けるため、熊谷までは荒川沿い(いわゆるサイクリングロード)を行く。台風は九州の南部あたりにいるはずだが、東京はまだ雨が降っておらず影響は特に感じられない。ゆるい追い風で順調なペース。いつもの調子で走っているつもりでも不思議と心拍数が上がらない。これからの長い行程に備えて体が本能的にセーブしているのだろうか。

大芦橋を渡り、久下橋のたもとで荒川を離れると細かい霧雨が降ってきた。R17に出て少し走ると霧雨が小雨に変わった。カッパを着ようと思って歩道に入りゆっくり走っていたところ、暗くて縦方向の段差に気づかず、タイヤをひっかけて右側に転倒してしまった。痛って・・・。太ももの右側上部をしたたか打ち付けてしまった。ひざの周囲も擦りむいてしまったようで、泥で汚れた傷口から薄く血がにじんでいる。くそっ、なんでこんなところに段差があるんだ。

カッパとシューズカバーを着けて出発。高崎までR17を走り、高崎保険福祉事務所の交差点から2006年に行われたオダックス埼玉の600kmブルベ(アタック日本海)のコースに入った。ここから三国峠越えに向かう。渋川まではゆるい上り基調が続く。

4:32、アタック日本海のPC1と同じセブンイレブン・渋川川島店で最初の補給休憩。スタートからの走行距離は143.3km、これもPBPを意識してのもの(最初のポイントのMortagne-au-Percheまで140km)。



ひざの破傷風が心配なので、消毒液を買ってスプレーしておいた。うっすらと夜が明けてきた。しとしとと小雨が降り続いている。夜間スタートの影響で眠い。



PC1、じゃなかったセブンイレブンを出てK36に入り、R353との交差点を過ぎるとすぐに上りが始まる。結構きつい上りが延々と続く。こんな坂が三国峠まで続くのだろうか? だんだん眠気が増してくる。眠い、眠い・・・。車通りがないからいいものの、何度か意識が遠のき、挙句の果てにタイヤがズルッといきそうになってはっと驚いた。でもこれで少し目が覚めたようだ。

しばらく上ると赤根峠のトンネルが現れた。



大きく下ってR17に合流。しばらく走り、橋を渡ると今度こそ三国峠の上りが始まった。最初のカーブに「1/55」の看板があり、峠まで55個のカーブすべてに同様の看板がある。九十九折りの道は赤根峠までの上りに比べるとなだらか。平地と大して変わらない心拍数で負荷をかけずに上る。

三国峠の手前は5m先も見えないほどの濃い霧に覆われていた。三国トンネルを抜けて新潟県へ入ると、霧はないがさっきまで一旦やんでいた雨がまた降り出した。峠の駐車場には数台の車が停まり、こんな天気の中でも登山姿で山へ入っていく人がいた。



越後湯沢を過ぎ、9:28にJR上越線・石打駅近くのセブンイレブン・中越塩沢南店に到着。2度目の補給休憩(223.1km)。



当初の予定ではここからR353に入るつもりだったが、出発が1時間半ほど早かったこともあり約2時間の貯金ができている。せっかくなので少し遠回りすることにした。といってもどのルートがいいのかよくわからないので、R17をこのまま進み魚沼~小千谷を経由して柏崎へ出ることにする。雨は上がり、雨具を脱いで出発。

小千谷市を通る。山古志村の方向を示す案内標識もあり、3年前の新潟県中越地震でよく聞いた地名はこのあたりだったのかと思う(まさか2日後にまた大きな地震があろうとは・・・このときは知る由もなかった)。

柏崎へ向かうには小千谷でR291に入らなければいけないのだが、案内標識がなく迷ってしまった。コンビニで地図を立ち読みして調べ、R117からR291に入ろうとするのだがその道がない。そうこうしているうちに急に疲労を感じて、セブンイレブン・小千谷城内1丁目店でガリガリ君を買ってしまった。ああ、PBPにはガリガリ君なんてねえぞ・・・。

やっぱりさっきの道で正しいはずなのでもう一度行ってみると、実はお祭りのためR291の入り口が車両通行止め(自転車も)になっていたのだった。屋台の準備が進み、関係者のマイクの声が聞こえる信号一区間分を自転車を押して歩き、ようやくR291に入ることができた。

R291~R252と進み、14:21に柏崎駅に到着。



R8で直江津へ向かう。海岸沿いの道なので平坦かと思いきや、山が海まで迫っているのでゆるやかなアップダウンがずっと続く。ひとつひとつの坂はもっと長いだろうが、PBPもこんな感じではないだろうか? 小千谷のコンビニで中途半端な休憩をしてしまったので、次の休憩は直江津まで走ってからにしようと思うのだが、距離が伸びてどうにも疲れてきた。途中でまた雨が降り出し、雨具を着ける。

疲れてはいるがせっかくなので港に寄っていこうと思い、R8を少し外れて16:19、直江津港に到着(359.6km)。



客船でも見られるかと思ったが、港には船も人影もなく寒々とした風景。明るい電気のともった屋内の待合所には革張りのベンチがあり休憩するにはよさそうだったが、どうせ休憩するならR18に入ってから・・・と休まず出発する。

ところがR18に入るとなかなかコンビニがない。巨大なショッピングセンターがあったが道路の反対側。R18のこのへんは高速道路のような作りなので反対側へ行くのも一苦労だし、店に入るまでに時間がかかりそうなので、たぶんあと少しすればコンビニがあるだろう・・・と先へ進む。

やがて脚がしびれてきて、ハンガーノック寸前になってしまった。道端に停まり、持参したピーナッツのお菓子を食べてなんとかしのぐ。台風の影響なのか、向かい風気味の強い横風が吹いてきた。結局、直江津から5km走った交差点の反対側のセブンイレブン・上越小安店でようやく休憩することができた。

風雨を避けるため、店の横の小さなスペースにちぢこまって食事をする。動いていると大丈夫だが、じっとしていると湿った体が冷えて寒い。こういうときにミニストップのようなイートインのある店だといいのに。ミニストップはブルベライダーの味方だ(ちなみに今調べてみたが、ミニストップは新潟・長野には出店していないようだ)。うっかり離したコンビニ袋が強い風で飛ばされ、あわてて追いかけた。

直江津から15kmほど走ると、長野県境に向かって25kmほどの長い上りが始まる。ほぼ直線状で平均勾配は2~3%。PBPのCarhaix~Brest間はこんな感じだろうか? 低い心拍数で淡々と上っていく。

妙高を過ぎて長野県へ入ると下りに。体が冷えてかなり寒い。街灯が少なくて道が見えない。対向車が来ると眼鏡についた水滴が乱反射して、完全に視界ゼロの状態に。

今まであまり考えていなかったが、もしPBPで雨が降ったら悲惨なことになりそうだ。夜には一桁まで下がるという気温で濡れた体は凍りつき、真っ暗な道は雨でますます視界が悪くなりコースを見失う。慣れているヨーロッパの人たちはどうか知らないが、日本人の完走率は激減するのではないだろうか。そういう対策も、しっかり考えていくべきなのだろう。

ようやく酒屋の明かりが見えたので、暖かい飲み物でも買おうと寄る。外の自販機には冷たいドリンクしかなかったので店内に入ると、なんと冷房が効いている。さっ寒い・・・。ホットコーヒーを買って逃げ出してきた。できればPBPに備えてコーヒーは控えておきたかったのだが(カフェインに慣れてしまうので)、暖かいのがそれしかなかったから仕方ない。

実家の近くのコンビニで明日の朝食を買い、松屋で夕食(彩りキムチ豚めし)を食べて21:30に帰宅した。今日の走行距離は427.5km。一刻も早く寝たいので、親との会話もろくにせず急いで自転車を拭き、濡れた服を干してシャワーを使う。それでも寝るまでに1時間半もかかってしまった。23:00に就寝。体が興奮状態で1時間以上寝付けなかったが、やがて眠りに落ちた。

(2)につづく・・・

コメント

のむさんこんばんは、いよいよ1ヶ月後に迫ってきましたね。

それにしても台風の中お疲れ様です(笑)
雨の中を走りきってしまう体力と気力には毎度のことながらすごいと思います。
それも今回はブルペではなく練習走行、私なら間違いなく中止ですね(笑)
(実際、連休中は予定していたサイクリングは無しで全く乗りませんでしたよ)

以前私のことを「行かずに死ねるか」の石田ゆうすけさんと同じような感じですか?
とコメントいただきましたが、私から見るとのむさんの方がそれに近いように思うのですが?(笑)

by: taka * 2007/07/18 23:32 * URL編集

こんばんは、お久しぶりです(2回目の書き込みです)。
PBPも後1月ですね。でもPBP1200Kmをのむさんでもつらいのなら日本チームの完走率は心配です。

私も今年1回だけ600Kmを完走できましたが40時間で600Km走って10時間休んでまた600Kmを40時間で走るのかと思うと今の自分にはとても出来ないとあきらめました。

PBPを完走するには600Kmを35時間程度で走れる力が必要なのだと思います。

それに雨が降ると1桁の気温とのことですが自分の経験では神奈川の青葉300Kmがそうでした。雨天の一桁気温は厳しかったです。

PBPが好天に恵まれるよう祈っています。

by: おいちゃん * 2007/07/19 01:43 * URL編集

こんにちは。

▼takaさん
はい、いよいよ1ヶ月を切ってしまいました(ドキドキ)。
実は今回、1000kmを走り切れなかったんですよ・・・
詳しくは(3)で明らかになります(~_~;)。

雨の中を走っても苦しいばかりで楽しくないですね。
果たしてこれが正しいサイクリングの楽しみ方なのかと考えてしまいます。
PBPが終わったら、のんびり景色やその土地を楽しみながらのツーリングをたくさんしたいと思ってます。

石田ゆうすけさんですが、世界一周なんて私には絶対不可能ですね。
でもいつか日本一周くらいはしてみたいですね~。

▼おいちゃんさん
PBP、日本人の完走率はどのくらいでしょうね。
前回の55%よりは大幅にアップすると思いますが、世界平均(85%前後)に届くかどうか・・・?
行ってみたら案外楽だった、なんてことになるといいのですが、行くまではとにかく不安です。

> 40時間で600Km走って10時間休んでまた600Kmを40時間で走るのかと思うと

これですが、仮眠をしっかり取れればPBPも450km、300km、300km、150kmの4回のブルベに分けられると思いました。
そう考えると、少し敷居が低くなるんじゃないですかね~。

フランスは昼と夜の寒暖の差が大きくて、日本でいうと夏と初春・晩秋の両方の服装が必要になりそうです。
荷物がかさばるのは嫌ですが、「あれを持ってくればよかった」と現地で後悔はしたくないですね~。

by: のむ * 2007/07/20 21:18 * URL編集

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