「ツール・ド・美ヶ原」名物、地元の小学生が書いてくれたしおり。

「レースにでたのは、なんのためだ!!」
・・・おっしゃるとおりでございますm(_ _)m。俺なんかよりよっぽどレースのことがわかっているなあ(これを書いてくれたのは女の子)。
■ 美ヶ原レポ 6/27(土) 前日朝食前に実走で20km。L2~L4でレース並みの強度まで上げておく。まだちょっと脚に重さが残っているが、まあ明日は大丈夫だろう。
いつもどおりの朝食を食べ、レンタカーを借りに行き、一旦自宅に戻って荷物を積み込み、10時半頃に出発。中央道で松本へ向かう。
遠征時に高速を利用していつも困ってしまうのが昼食。幕の内的なものが食べたいのに、SA・PAにはそういうのがないんだよね・・・(先日コンビニにはあったけど)。今回は仕方なく、売店で買ったあんパン、ジャムパンと持参したSOYJOYを1本(計700kcalほど)。栄養バランス的にはNGだけど、レース前日の昼食としてはあんパンやジャムパンは糖質をたっぷり補給でき、そのわりに軽いので最後の減量にもなって結構いいかもしれない。
14時半過ぎに会場の松本市野球場に到着。受付を済ませ、出店や球場のすぐ横にある自転車ショップ「
BIKE RANCH」を覗いてから、松本市内のいつものホテルにチェックイン。

スーパーで買った弁当と野菜ジュース、牛乳で17時半から夕食。20時に就寝。
■ 6/28(日) 当日(レースまで)3時半に起床。体重を量ると昨日より700gも減っている! 食事の量は普段とそんなに違わなかったはずなので(昼食がパンだったせいもあるが)、水分が抜けてしまったのだろうか。あわてて積極的に水分を摂る。
ホテルのトイレで軽量化して(ここ数日、起床後すぐに催すリズムになっていた)、4時にチェックアウト。セブンイレブンで朝食を買い、食べながら会場へ向かう。朝食はおにぎり1個、あんパン1個、グレープフルーツジュース。糖質メインで、今回はいつもより少し軽めにしてみた。
会場では、球場の駐車場の出入口にわりと近い場所に駐車できた。あれこれ準備して、6時から固定ローラーでウォーミングアップ。WU:15分→L4:3分→CD:12分の計30分。心拍数は最高で170手前まで上がった。空気がかなり蒸していて、これだけでも結構汗をかいた。
ホイールをローラー用から決戦用(PT付きZIPP 202)に履き替え、球場の周りを少し走ってみる。どうもリアディレイラーの変速がおかしく、ガチャガチャとギアを行ったり来たりしてしまう。何度か停まっては調整して・・・を繰り返していると、アウターアジャストボルトが空回りするようになってしまった! 困った、どうしよう・・・と思う一方で、「これで苦しいレースを走らなくてすむ」という考えもちらっと浮かぶ。
でもそういえば、すぐ近くにショップがあったじゃないか! ギアをガチャガチャいわせながら「BIKE RANCH」に行ってみると、よかった開いてる!(なんと店内にはイナーメジャージ姿の56さんもいらっしゃって、レースの準備をしていた)
店員さん(店長の雷太さんだったのかも)も忙しそうにしていたが、修理をお願いする。どうもインナーケーブルの初期伸びを調整するのにアジャストボルトをいっぱいに回しすぎたせいで、内側にあるネジの先っちょが引っかかっただけの状態になり、ネジ山が切れてしまったようだ。その切れカスを取り除くのにちょっと苦労したようだが、なんとか無事に修理完了。本当に助かりました・・・(初期伸びはアジャストボルトで調整するのではなく、ケーブルを張り直すようにと言われた)。
すでに選手集合の開始時刻を過ぎていたが、美ヶ原は同じクラスでも100人ずつ分けて整列・スタートするのでそんなに後ろにならずにすんだ。7時から開会式、7時半にチャンピオンクラスのスタート。やがて自分たちのグループもスタート地点に移動。前から2列目に並んだ。カウントダウンの後、スタート!
■ レース今回の目標というか大きなテーマは、Mt.富士の失敗(序盤のオーバーペース)をふまえてできるだけイーブンペースで走ること。そのためにPT付きZIPP 202も購入した。FTPの少し手前の190~200Wを保ちたい。
スタートでは一気にダッシュせず、スムーズに加速。八十二銀行前の右折で5~6番手あたり、曲がった後の直線で何人かに抜かされるが気にしない。いつもはここで無理に先頭集団にいようとするから失敗するんだ。
すぐに激坂に突入。ここでも抜いていく人がいるがマイペースを心がける。この激坂を上るにはどうしてもパワーが上がってしまうが、それでも上限230Wあたりを目安にしてできるだけそれを越えないようにした。上ハンを持ちリラックスしたフォームで力まずにペダリング。いつもに比べればだいぶ抑えて走っているので結構楽に感じた。正確にはわからないが、この時点で同時スタート組の10番目くらいか。
それほど苦しまずに激坂区間を終え、美鈴湖周辺の平坦~下り区間へ。ここでは逆にパワーが落ちすぎないように踏み込む。
美鈴湖を過ぎると武石峠まで約11kmの上りだ。メーターを見ながら一定パワーを維持することに専念する(勾配の変化があるので、さすがにローラーのようには安定しないが)。勾配によって上ハンとブラケットを持ち替えたり、ときどきダンシングを入れたりしてリラックスして走れている。心拍的にも乳酸閾値を大きく越えずに走れているようで、Mt.富士のようにどうにもパワーが出ない苦しさがない。ただ、前半のうちは上がりすぎるパワーを抑えるほうが大きかったが、中盤あたりからは下がり気味になるパワーを上げないといけなくなってきた。
武石峠までに(気づいたうちでは)3回ほど、同時スタート組の人を追い抜いた。こっちは一定ペースで走っているだけだが、中にはしばらく抜きつ抜かれつになる人も。これまでのレースでは自分もああいう上げ下げの激しい走りをしていた。なるほど、あれじゃあ疲れるわけだ・・・。
武石峠を過ぎて緩めの坂をしばらく上り、思い出の丘の看板があるあたりからいよいよ終盤の平坦&下り区間へ。本来ならスパートしたいところだが、さすがに疲れが溜まって思うようにパワーを出せない。下りでは初速をつけて、後は脚を休めてしまうことも多かった。追い抜いていく人がいるとすかさず後ろについてドラフティング。しかし相手もずっと後ろにはつかせてくれず、先を譲られてしまう。
ラスト2~3kmのところで、同じCクラスの先にスタートした人(ゼッケン900番台)に追い抜かれた。ついていけるか・・・と思って一度は抜き返しもしたのだが、また抜き返されてしまった。その後は追いつけず・・・(今思うと、あそこでもっと頑張っていれば入賞できたかもしれない)。最後の坂ではダンシングしてゴール! ちょっと出し切れなかったか・・・。
■ ゴール後~帰宅ゴール地点では冷やしトマトをいただく(預け荷物にデジカメを入れ忘れてしまい写真はなし)。トマトを丸かじりしたのも久しぶりだし、あんなにおいしく感じたトマトは生まれて初めてかも。
結構待たされた後、下山開始。レース中は全然目に入らなかったが、あちらこちらにレンゲツツジが咲いている。「イーブンペースで走る」という目標をそれなりに達成できたこともあり、気分よく下山した。このところ自己嫌悪になるようなレースばかりだったので、こういう気分は久しぶりだ。
下山後に確認したリザルトは昨日書いたとおり年代別クラスで11位。同時スタート組の中では6~7番目かと思っていたが、実際にはいつの間にか抜いて2番目だったようだ。「上位2%以内」という目標も達成。閉会式とチャンピオンクラス~男子Cクラスの表彰式を見て、会場を後にする。
昼食は松本市内の洋食屋「
どんぐり」でオムライス。


自分へのご褒美というほどの成績じゃないけど、これだけボリュームが多くて脂質の高いものはこんなときしか食べられないからね~。
15時頃に高速に乗り帰路に。途中で自然渋滞しているのはいつものとおりだが、今回は事故渋滞が重なって東京まで5時間半もかかってしまった。一旦家に寄って荷物を下ろし、レンタカーを返しに行って21時半頃に帰宅。長時間お疲れ様でした・・・。