陽風を感じて

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登山:両神山(その4)

2011 10/30
(日)

その3)からつづく・・・

■ 下山(両神山山頂~日向大谷口)

下山路も早速鎖場から始まる。

山頂近くの鎖場

すでに14時。「山と高原地図」のコースタイムどおりに歩けたとしても2時間半かかる。「民宿登人」のおばちゃんに言った時間には確実に間に合わない。

最も一般的という日向大谷のコースだが、山頂近くは思ったほど楽ではない。細い道には手すり代わりの鎖や、崩落箇所には鉄製の橋がかけられている(それだけ安全に配慮されているということか)。

手すり代わりの鎖
鉄製の橋

山頂から約30分で御岳神社の奥社を通過。

御岳神社の奥社
御岳神社の狛犬

すぐに両神神社。

両神神社

この先は林間を行く緩やかな下りになる。ところどころに「←登山道→」と書かれた小さなプレートが地面に立ててあるのだが、どうも当てにならない。小ピークを巻くために道が二股になっているところで、なぜかアップダウンのきついほうにあったりする。

やがてこの道がぱたっと途切れた。周囲を見渡すと、左側の急斜面をジグザグに下っていく道がある。標識やテープは見当たらず、地図上にも書かれていないのだが、ほかには道がないようなのでやや疑問に思いながらそちらへ下る。しばらく行くとまた雨が降り出したので、カッパを着る。

ロープの付けられた急坂が現れたところで「やっぱりどうもおかしい」と思えてきた。日向大谷は東方向なのに、コンパスを見るとずっと西へ向かって歩いている。間違ったルートに入ってしまったのでは・・・と、一旦さっきの分岐まで戻ってみた。しかしどうみても道はこれしかない。「もう少し上に分岐があったのかも」と両神神社の近くまで戻ってみるが、やはりないようだ。

早くしないと日が暮れてしまう。間違った道を進めば大きなロスになるし、こうして慎重に探していてもロスになる。「地図にすべてが書かれているわけではない」と、再び先へ進むことにした。

そうすると、さっき引き返した地点のほんの少し先に標識があるじゃないか・・・。得てしてこんなものだ。

横岩の標識

ただでさえ遅れているのに、この道迷いで30分はロスしてしまった。それにしても、さっきの分岐にひとつ標識がありさえすれば、こんなに迷わないですんだのに・・・。

雨にぬれた木々が白い霧にけぶり、余裕があれば幻想的と思えるような景色の中を進む。

雨にぬれた木々

15時半、ようやく清滝小屋が見えてきた。

清滝小屋

立派な建物だが現在は営業はしておらず、避難小屋になっている。

清滝小屋

水道で水を補給して(1.5L持ってきた水がさっき尽きてしまっていた)、先へ進む。いよいよ日暮れの時間との戦いになってきた。ここからは写真を撮るのも禁止。

沢へ向かって下りていく。これが正しい道なのだが、通常「道迷いのときには絶対に沢へ下ってはいけない」というのが鉄則なので、どうも気分が良くない。濡れた下り坂は滑りやすそうだが、意外にそうでもない。奥多摩ではとても滑りやすかったのだが、土の組成が違うようだ。奥多摩が「粘土」なら、こちらは岩が細かく砕けた「土」という感じ。そういう山だから濡れた岩場でもあまり滑らなかったのだろう。

枝沢による崩落箇所をいくつか過ぎる。うっかりすると先の道ではなく崩落地を下ってしまいそうになるのが怖い。たいがい正しい進行方向にはピンクリボンが目印にぶら下がっているのだが、一ヶ所すぐには見つからないところがあった。樹林の中は薄暗い。目を凝らして周囲を見渡し、ようやく90度曲がった少し先のほうにリボンが付いているのを見つけた。

ここで沢を渡り、何度か石伝いの渡渉を繰り返して沢沿いに下っていく。渡渉箇所では対岸のピンクリボンだけが頼りだ。

滝が逆方向から流れていて「おかしいなあ?」と思った分岐(「会所」のあたりか?)で、道は沢を離れて上り坂になる。歩きやすい路面だが、道が細く谷側はかなりの急斜面なので、踏み外したらやっかいなことになりそうだ。さらに暗くなり、地面の状態がわかりにくくなってきた。足下に目を凝らしながら早足に近いスピードで進む。「たぶん民宿のおばちゃんが心配しているだろうなあ」と気がかりだが、まずは山を下りるのが先決だ。

ヘッデンを出そうかどうか迷っていたが、16時半、ついにヘッデン点灯。そのおかげで最後の(だったかな?)鎖場に気付くことができた。でも、辺りが薄いガスに包まれているのでライトが乱反射してかえって見えにくい。結局ヘッデンは消した。空はまだわずかに明るさが残っており、見えるうちはヘッデンを使わないほうがいい。

ひたすら歩き、ようやく人家の明かりが見えた。17時、日向大谷口の両神山荘に到着。あと少し遅ければ完全な暗闇になってしまう、ぎりぎりの時間だった。

■ 下山後

山荘で山バッジを買って(山に登らなくても買えるのだから、有難味はイマイチだ)、車をデポしてあった駐車場に戻る。「民宿登人」に電話してみると話し中。何となく嫌な予感がしながら5分後にかけ直すと今度は出て、今やっと日向大谷に着いたところだと伝えると「心配してさっき警察に電話しちゃったよ」とのこと。やっぱり・・・。

すぐに取り消しの電話をしてくれるというので、一安心して登人へ向かう。こちらもあと少し遅ければ、警察が動き始めてしまいかねなかった。出発するときに「3時か4時には戻る」と言ったのが失敗だったな。

登人で預けてあった荷物を車に積み込み、おばちゃんが「少し休んで行きな」と勧めるのでお茶とおせんべいをいただく。予想外に時間がかかってしまったが、とにかくまあ無事で良かった。おばちゃんに丁重にお詫びとお礼を言って、登人を後にする。一般道を3~4時間走って自宅へ到着。

レンタカーの返却時間には間に合わず、翌朝までの延滞料金と夜間の駐車料金を払うことになってしまった。上野村HCの近くだからということで登った両神山だが、別の日に両神山だけ行った場合とどっちが安く済んだのかわからないな。

今回は天候にも景観にも恵まれず、順調な山登りとはいかなかったが、実際にトラブルにあうことなく山の様々な危険を体験できた貴重な山行になった。もし機会があれば、天気のいい日に再チャレンジしたいけど・・・ほかにも登りたい山が多すぎるからなあ。

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