陽風を感じて

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ヨセミテ クライミングトリップ (6)

2016 10/07
(金)

(5)からつづく…

■ 9/21(水):Snake Dike(敗退)

いよいよ「Snake Dike」の日。
2時起床、3時にCamp 4を出発。
Upper Pines近くの駐車場まで車で移動し、まだ暗いトレイルを歩きだす。

Camp 4を出る前に「5-hour ENERGY」というアメリカ版栄養ドリンク(?)を飲んだせいか、先日の下見のときより断然歩みが速い。
先日の教訓で、こまめに水やエネルギーを補給しているのもいいのだろう。
順調にMist TrailとJohn Muir Trailの合流点へ。

そこからしばらく歩くと、パートナーさんが下見しておいたHalf Domeへと続くクライマー道の分岐に着く。
ふかふかで歩きやすい明瞭な踏み跡を進む。

次第に明るくなってきたが、空は雲に覆われているようだ。
湿原のようなLost Lakeの脇を過ぎ、Y字になった踏み跡の分岐を左へ。
(右のほうが踏み跡が明瞭で、本当は右へ行ったほうが良かったようだ)




藪漕ぎしながら斜面を登っていく。
ところどころにケルンが積んである。

藪を抜けると一旦開けた場所に出た。
そこからスラブを登り、バンドに出たところで探しあぐねていると、黒い服に身を包んだ長身の男性が忽然と現れた。
一体どこから!?
こちらに気づいているはずだが、気にする風でもなく遠くを見つめている。
(ナイスガイだ!)

救世主のように現れた彼に取り付きの情報を教えてもらい、もっと左へ登っていく。
ドームの基部近くまでやってきたが、広い壁を見上げても「Snake Dike」が特定できない。
トポの情報もいまいち曖昧だし、ハングなどの岩の特徴も似たようなところがいくつもあって、どれがそうなのかわからない。



そうこうしているうちに、恐れていたことが…パラパラと雨が降り出した。
カッパを着て、小さな岩小屋で雨宿りする。

パートナーさんを残して一人で取り付きを探しにいく。
そしてようやく「ここに違いない」と思える場所が見つかった。



岩小屋に戻ると、パートナーさんがぽつねんと小さくなってしゃがみ込んでいた。
……。
ルートが見つかったことを伝え、一緒に取り付きへ。
たしかにここで間違いなさそうだ。
しかし今度は風が強くなってきた。
雨も少し降っている。

登るか? どうするか?
長いランナウトもあるこのルート、もし登っている途中で風雨が強くなったり、雷が発生したら…と考えるとリスクが高い。
「敗退」という苦渋の選択をした。

そうと決まれば無事に下山しなければ。
少し下ると、山に遮られるのか風がなくなる。
やっぱり登れるんじゃ…という未練を残しつつ、何度か懸垂下降もしながら下山。
踏み跡のY字の分岐まで戻り、元来た道を引き返す。
「Snake Dike」への挑戦が終わった。

前日「Snake Dike」を登ったという人に話を聞くと、前日は5パーティーくらい入っていたそうだ。
今日は自分たち以外のパーティーはいなかった。
みんな、天気予報を見て避けたのだろうか。

8日間のヨセミテ滞在中、雨が降ったのはこの1日だけだった。

(7)へつづく…

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