陽風を感じて

harukaze wo kanjite - feel the sun and the wind

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ヨセミテ クライミングトリップ (3)

2016 10/03
(月)

(2)からつづく…

■ 9/17(土):Nutcracker

今日こそCamp 4を取りはぐれるわけにいかない、ということで、3時起きでCamp 4へ。
さすがに一番乗りだったが、すぐに10人ほどの行列ができた。
マットを敷いてシュラフに入り、寝ながら順番待ち。

女性レンジャーが整理券を配り始め、無事にキャンプサイトを確保。
これでようやくヨセミテに落ち着ける…。
いくつか空きサイトの候補を言われて、角地でトイレも遠すぎず近すぎずのサイトを選んだ。



キャンプ場の中央には、あの有名なMidnight Lightningが。
ちょっと触ってみたけど、出だしのカチが磨かれてツルツル。



まだ前夜泊まった人がいるので、テントを張るのは後回しにしてManure Pile Buttressの5つ星ルート「Nutcracker」(5.8/5P)へ。
ここもアプローチ至近(5分)で、クライマーが大勢いた。
ちょっと順番を譲ってもらい、11:45頃に登攀スタート。



1P目(5.8)は自分がリード。
下部のOWと、右へ屈曲するところが難しかった。
少し登りすぎて、2P目の途中まで登ってしまう。
下の写真はビレイ点からの眺め。



2P目(5.4)はパートナーさんリード。
傾斜のないグルーブでとても易しい(杉野さんのサイトには「走って登れる」と。まあ確かに…笑)。
登り切ると安定したテラスがある。

2P目は物足りないので(自分が半分登っちゃったし)、3P目(5.7)もパートナーさんリード。
大きなフレークを繋いでいくピッチ。
先行パーティーが2組いて、登る前と途中でトータル1時間くらい待たされる。
下の写真は先行パーティーのおじさん。
お国は違えどやってることは同じ~(笑)。



4P目(5.8)は自分。
小ハングを右から巻いた後、プロテクションの取れないスラブを左へ大きくトラバース。
5.8といってもホールドは細かく緊張する。
落ちたらものすごい振られ落ちで大変なことに…(ということは考えないようにする)。
ようやくクラックに辿り着き、プロテクションが取れたときには心底ほっとした。
今まで経験のないドランナウトで痺れた~。

その後のハングの乗っ越しも小核心だが、ハンドサイズのクラックなので見た目ほどは難しくなかった。
長いピッチ(165フィート)でかなり疲れた。
写真は4P目のビレイ点から。



5P目(5.8)はパートナーさん。
出だしすぐの垂直のコーナーからのマントルが核心で、落ちるとちょっとヤバい。
先行パーティーのおじさんがヒントをくれたが、パートナーさんは別のムーブ&ホールドで無事突破。
わかってしまえば…系だが、フォローの自分は手足の順番を間違え、テンションしそうになってヒヤッとした。

ピッチ後半はクラック沿いでホールドが多く易しいが、補給不足でハンガーノック?
数歩登っては休む始末でヘロヘロだった。
それでも無事にオールフリーでOS!(ヒントをもらったのでFLかな?)

途中の待ち時間が長かったこともあり、トップアウトは17時。
感想は…長い。暑い。そして乾燥。
でもものすごい充実感!!

Camp 4に戻ってからシャトルバスでHalf Dome Villageへ行き、シャワーのちピザ屋で夕食(ここのピザは美味い!)。
自分はビールも注文。
しかし閉店時間(21時)が迫っていてゆっくり食べられず、ピザの残りをテイクアウトして食べながらCamp 4に帰った。

(4)へつづく…

ヨセミテ クライミングトリップ (2)

2016 10/02
(日)

(1)からつづく…

■ 9/16(金):観光(Glacier Point)、Church Bowl

朝5時に起きるつもりが5分ほど寝坊。
テントは張ったままにして、急いで車でCamp 4へと向かう。

道に迷いつつ6時少し前にCamp 4に到着すると、すでに30人余りの待ち行列ができていた。
そして受付に掲示された本日の空き人数は「ONLY 30」。
これはダメかも…。




ともかく順番待ちの列に並ぶ。
Camp 4のすぐ横にある岩壁の上部に朝日が当たり始めるが、谷底のここはまだ日陰。
寒くて防寒着が必須。



8時頃から整理券(?)を配り始めたが、残念ながら自分たちの直前で30人分が終わってしまった。
今夜泊まるところがない…。

Upper Pinesに戻り、作戦会議の後10時過ぎに撤収。
ここでほかのキャンプ場を予約するなり、ちゃんと行動すれば良かったのだが、それをしなかった自分の判断が甘かったことを後で知る。

今日は移動の疲れを取るため休養日にする予定だったので、ビューポイントのGlacier Pointへ観光に行く。
ビレッジ内を車で走っていると、スピード違反でレンジャーに捕まってしまった。
追突の次はスピード違反か…。
免許証をチェックされたが、口頭注意だけで罰金とかにはならなかった(アメリカのDBに違反歴は残ったかも?)。

ビレッジ内は制限速度にとても厳しいようで、その後も毎朝レンジャーが張り切って仕事を始める時間には、獲物を見つけたサイレンの音が鳴り響いていた。

途中のTunnel Viewから見た景色。
左の大岩壁がEl Capitan、奥のほうに見えるのがHalf Dome。



Glacier PointからはHalf Domeを中心に、見渡す限り花崗岩の山並み(岩並み?)が続くヨセミテが一望にできる。
まるでCGかジオラマか、絵葉書のような光景だ。





その後、ガス缶を買いにあちこちのショップへ行ってみるが売ってない。
どこも観光客で混んでいて、駐車場の空きを探すのも一苦労。
疲れただけだった。

一旦ガス缶はあきらめて、1本くらい登っておこう…とChurch Bowlというエリアへ行ってみる。
駐車場のすぐ目の前が壁になっていて、アプローチ1分。
5つ星の「Bishop's Terrace」(5.8/2P)を登りたかったがルートを同定できず、ヨセミテ初登りは「Black is Brown」(5.8)というショートルートにした。



ハンド~フィンガーサイズで体感5.9~10a?
中間部にきわどいムーブがあって何度もやり直したが、そこ以外はグレード相応かも。

トポには終了点から80フィートで下降できると書いてあったが、60mロープでロワーダウンしたらなぜか長さが足りず地面に届かない(たぶん、まっすぐ下に降りると80フィートという意味なのだろう)。
登っている途中でビレイヤーさんが何か言っていたが、内容までは聞き取れなかった(ロープが半分出たと言っていたらしい)。
ビレイヤーが一段上に登ったり、折れそうな怪しい立ち木でピッチを切ったりして、ひと悶着あったが何とか下降。
いやはや、車も買い物もクライミングも大変だ。

帰りにCamp 4で翌日の空き人数をチェックすると、「ONLY 23」の掲示。



無料のシャトルバスでHalf Dome Village(旧Curry Village)へ行き、シャワー、ファストフードのお店でピザのテイクアウト。
ここのアウトドアショップで、ガス缶が売っているのを見つけた。

その日の夜は某所に泊まった。

(3)へつづく…

ヨセミテ クライミングトリップ (1)

2016 10/01
(土)

9/15(木)~24(土)にかけて、クライマーの聖地・ヨセミテに行ってきた。
移動日を除くと実質7日間のクライミングトリップ。
ヨセミテもアメリカも、クライミングのために海外へ行くのも自分にとっては初めて。

■ 9/15(木):移動日

今回はクライミングギア、テント泊装備、さらに着替えや旅行用品等々…と荷物がかさみ、飛行機の預け荷物がサイズ制限ぎりぎりのスーツケースと65L級ザックの2つ、機内持ち込み荷物もサイズ制限ぎりぎりのバックパックが2つという大荷物になった(結局、一度も使わなかった物もあったが…)。

この日は年休を取り、自宅から成田空港まで電車で移動。
これだけの荷物を持って何度も乗り換えたり混雑していたりするのは嫌なので、ちょっと贅沢して成田エクスプレスを利用した(これだと乗り換え1回)。

ユナイテッド航空でアメリカへ。




ほぼ定刻どおり、現地時間の10時半頃にサンフランシスコ空港に到着した。
日本との時差はマイナス16時間。
1日得した気分だが、そのぶん帰りは損をする(笑)。

ターミナルからAirTrainでHertzのカウンターへ移動し、予約してあったレンタカーの受け取り。
しかし受付システムのトラブルで時間がかかり、ようやく車で出発したのは13時頃になってしまった。




サンフランシスコ市街のハイウェイは混雑していて、見慣れない道路標識も瞬時にはわかりにくい。
混乱した首都高をそのままスケールアップした感じで、走りながら迷っている余裕はない。
何度か分岐を間違えて、なかなかサンフランシスコから抜けられない。

渋滞でノロノロ運転中、エアコンの操作に気を取られているといきなり前車に追突!!
早速やっちまった~。
前車に従って路肩に車を停めると、降りてきたのは笑顔のあんちゃん。
急ブレーキをかけて車が止まるのと接触するのがほぼ同時だったようで、ほとんど衝撃はなく双方の車とも傷はなさそう。
こちらがレンタカーの外国人ということもあってか、あんちゃんは「気をつけな~」という感じで去っていった。
大事に至らなくてほっとしたが、最初からこの調子では先が思いやられる。

なんとか郊外へ脱出し、広大な大地を東へ東へひた走る。
右側通行は間違えなかったが、いつも右ハンドルで自分(運転手)が車線の右側に位置しているので、左ハンドルでも無意識に右へ寄り過ぎてしまう。
この習慣は旅行中もなかなか直らなかった。

途中、Oakdaleという街にあるSave Martで食料品などの買い出し。
ここで結構時間を食った。



ヨセミテ国立公園の料金ゲートに着く頃には夕暮れになり、すでに無人になっていた(通過は可)。
山道を走っていると正面に大きな月が見える。

ヨセミテまでで最後と思われるガソリンスタンドで給油しようとすると、クレジットカードを認識してくれない。
何枚か試したが、どれもエラーになってしまう(後日調べてみると、郵便番号のチェック?があり日本のカードは使えないようだ)。
まだガソリンは十分残っているので、給油はあきらめて先へ進む。

ヨセミテバレーに入ってからも道に迷い、予約しておいた初日のキャンプ場・Upper Pinesに到着したのは20時半頃(ここもすでに受付は無人)。
サンフランシスコを出発してから7時間以上かかったことになる。
何はともあれ、辿り着けて良かった!

Upper Pinesは事前予約が必要だが、2人組がやって来て「予約してないけどここに泊まらせてくれないか」と言う。
1つのキャンプサイトに2組まで泊まれるのだが、空きスペースがあったのでOKする。
キャンプ場が空いている時期は、こういう人たちが少なからずいるのかも。

軽く夕飯を食べて、22時過ぎに就寝。
明日は早起きしてCamp 4の順番待ちだ。

(2)へつづく…

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